俺様社長と付箋紙文通?!
私が中学生のころだったからしっかりと覚えている。制服に憧れて入学した私立中学を退学して、田舎の公立中学に転校した。初めは不安でいっぱいだけど、東京から来た女の子が珍しいのか、みんなが寄ってきて、友達もすぐにできた。おじいちゃんもおばあちゃんも優しかった。お隣のおじさんもおばさんも良くしてくれた。近所に住んでいた自称パフォーマーの真壁さんも(現在はあったか☆ドーナツのオーナー社長だ)、みんながおだやかで素敵な人たちだ。田舎の暮らしもさほど不便ではなかったし。
すごくあったかい土地。
でもときおり思い出すのはあのベッドだった。あのベッドに横になるとお姫様になった気分だった。どうしているだろう、あの洋館。両親はいつか買い戻したいとがんばっているけれど、あまりの古さに壊されていないだろうか。
*−*−*
玄関の自動ドアを抜けた途端、北風にあおられて首をすくめた。
スラックスのポケットに手を突っ込み、ビルの隙間にある空を眺める。たまには下のエントランスパークで散歩もいい。少々騒々しいが新鮮だ。向かいのビルからジャラジャラと聞こえてくるクリスマスソングや2階のコーヒーショップKの窓でぴかぴか光る電飾リースも庶民的で面白い。
視線を水平に戻すとぱたぱたと泳ぐドーナツ屋の赤いのぼり旗、その向こうにはドーナツを求める庶民の列。こんな盛況だとは知らなった。
似合うな。意外と。
田舎の女学生モドキ……いや、サキホの首にはきらりとダイヤが光っていた。季節外れのヒマワリのデザイン、それも田舎者らしくていい。なにより明るい笑顔のサキホにはヒマワリのデザインがよく似合っている。白いファーの丸襟は程よく開いていて、まるでダイヤを引き立たせるデザインだ。
ん?
よく見るとサキホの服は赤い。そういえばに前もこんな服を着ていたのを見た記憶がある。ああ、思い出した。秘書宮下が送ってきた画像だ。銀座の宝飾屋で品物を選んでいたときの画像だ。あのときもこの服を着ていた。
サンタ服。それはいいとして、問題は丈だ。
赤いボトムスはズボンではなくスカート、しかも膝小僧が丸見えだのミニだ。先日接待された銀座のスナックでお姉ちゃんが着ていたサンタのマイクロミニではないにしても。
ミニスカサンタ……けしからん!!
すごくあったかい土地。
でもときおり思い出すのはあのベッドだった。あのベッドに横になるとお姫様になった気分だった。どうしているだろう、あの洋館。両親はいつか買い戻したいとがんばっているけれど、あまりの古さに壊されていないだろうか。
*−*−*
玄関の自動ドアを抜けた途端、北風にあおられて首をすくめた。
スラックスのポケットに手を突っ込み、ビルの隙間にある空を眺める。たまには下のエントランスパークで散歩もいい。少々騒々しいが新鮮だ。向かいのビルからジャラジャラと聞こえてくるクリスマスソングや2階のコーヒーショップKの窓でぴかぴか光る電飾リースも庶民的で面白い。
視線を水平に戻すとぱたぱたと泳ぐドーナツ屋の赤いのぼり旗、その向こうにはドーナツを求める庶民の列。こんな盛況だとは知らなった。
似合うな。意外と。
田舎の女学生モドキ……いや、サキホの首にはきらりとダイヤが光っていた。季節外れのヒマワリのデザイン、それも田舎者らしくていい。なにより明るい笑顔のサキホにはヒマワリのデザインがよく似合っている。白いファーの丸襟は程よく開いていて、まるでダイヤを引き立たせるデザインだ。
ん?
よく見るとサキホの服は赤い。そういえばに前もこんな服を着ていたのを見た記憶がある。ああ、思い出した。秘書宮下が送ってきた画像だ。銀座の宝飾屋で品物を選んでいたときの画像だ。あのときもこの服を着ていた。
サンタ服。それはいいとして、問題は丈だ。
赤いボトムスはズボンではなくスカート、しかも膝小僧が丸見えだのミニだ。先日接待された銀座のスナックでお姉ちゃんが着ていたサンタのマイクロミニではないにしても。
ミニスカサンタ……けしからん!!