少女に野獣。
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「おいで」
まだまだ冷える2月
ペタペタと素足でリビングまでくれば、ビシッとしたスーツからラフな服に着替えた糸夜さんに呼ばれた
「風邪ひくだろう?」
"ちゃんと乾かさないと"と、ドライヤーを当ててくれる
お風呂上がりは自然乾燥派の私は、いつも敦士さんに怒られる
「ジッとしてな」
振り返ろうとすれば、顔を戻された
芦屋さんが帰った後、何処かへ電話をした糸夜さんは仕事を切り上げて、今朝抜け出したこの部屋へ再び連れてこられた
どうやらここが糸夜さんのお家らしい
社長室の更に上の階
ここへ来るには社長室を通らなければならない仕組みらしく、誰しもが自由に行き来できるわけではないと、さっき教えてくれた
髪の毛を触られていると、心地よくて瞼が重くなってくる…
「もう少し我慢しな」
程よい温風が更に眠気を誘う
本当は、今朝からずっと気怠くて、、
「美依恋」
乾かし終わった糸夜さんに、"眠たい"と口で伝えれば、久しぶりに見る優しい表情で髪を指で梳かしてくれた
今更ですけど、私は糸夜さんの事を何も知らないんですね…?
こんなに大きな会社の社長さんだと知ったのも、つい昨日の事
どんな仕事をしているのかも知らない
よくも知りもしないのに、"怖い人"だと決めつけた自分が何だか幼稚に思えて…
「ちゃんとつかまらないと、落ちるよ」
軽々と私を抱えた彼に、落とされまいと首へ抱きついた
私、、
糸夜さんのことが知りたい
昨夜の事も含めて、あの行動の意味も
逃げ出すのは、それからでも遅くはないはず…
「おいで」
まだまだ冷える2月
ペタペタと素足でリビングまでくれば、ビシッとしたスーツからラフな服に着替えた糸夜さんに呼ばれた
「風邪ひくだろう?」
"ちゃんと乾かさないと"と、ドライヤーを当ててくれる
お風呂上がりは自然乾燥派の私は、いつも敦士さんに怒られる
「ジッとしてな」
振り返ろうとすれば、顔を戻された
芦屋さんが帰った後、何処かへ電話をした糸夜さんは仕事を切り上げて、今朝抜け出したこの部屋へ再び連れてこられた
どうやらここが糸夜さんのお家らしい
社長室の更に上の階
ここへ来るには社長室を通らなければならない仕組みらしく、誰しもが自由に行き来できるわけではないと、さっき教えてくれた
髪の毛を触られていると、心地よくて瞼が重くなってくる…
「もう少し我慢しな」
程よい温風が更に眠気を誘う
本当は、今朝からずっと気怠くて、、
「美依恋」
乾かし終わった糸夜さんに、"眠たい"と口で伝えれば、久しぶりに見る優しい表情で髪を指で梳かしてくれた
今更ですけど、私は糸夜さんの事を何も知らないんですね…?
こんなに大きな会社の社長さんだと知ったのも、つい昨日の事
どんな仕事をしているのかも知らない
よくも知りもしないのに、"怖い人"だと決めつけた自分が何だか幼稚に思えて…
「ちゃんとつかまらないと、落ちるよ」
軽々と私を抱えた彼に、落とされまいと首へ抱きついた
私、、
糸夜さんのことが知りたい
昨夜の事も含めて、あの行動の意味も
逃げ出すのは、それからでも遅くはないはず…