イジワル社長は溺愛旦那様!?

夕妃の手からブラシが落ちる。
足元でカランと大きな音がしたが、それどころではない。

すぐに立っていられなくなって、膝がガクガクと震えた。
だが湊は夕妃が楽をすることを許さない。


「ここにつかまって、しっかり自分の足で立ちなさい」


湊は夕妃の手をクローゼットの棚に置かせて、さらに激しく後ろから夕妃に愛撫を重ねる。

めちゃくちゃに甘やかされる日もあるが、どうやら今日は意地悪モードらしい。


(もうっ、湊さんの……意地悪ーっ!)


だが夕妃の体も心も、湊を受け入れてしまう。

そしてたとえそんなつもりがなかったとしても、湊は夕妃をそんなつもりにするのがとても上手なのだ。


夜ごと湊に愛され続けて、自分の体は半年で作り替えられてしまったのだ。
だから観念するしかない。

夕妃は甘くとろけるような波に飲み込まれるように、目を閉じた。




――――


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