イジワル社長は溺愛旦那様!?

「でも結果よかったでしょ~」
「もうっ、そういう問題じゃないでしょ」


あの後のことを思い出すと、夕妃は今でも顔から火が出そうになる。
だが朝陽はそんな夕妃を見て、目を細める。


「姉ちゃん、今幸せ?」
「――うん」


それは確かにそうだ。
時折、こんなに幸せでいいのかと思うことがある。

うなずくと、

「俺の男を見る目は正しかったな」

朝陽は自慢げに胸を逸らし、夕妃は笑うしかなかった。



身支度を整えた朝陽と街に出る。
今日は久しぶりに暖かい。気温は冷たいが、ポカポカとした太陽の光が街に降り注いでいる。
今年もあとひと月。街の雰囲気はクリスマス一色だ。

あちこちのビルからクリスマスソングが聞こえてくる中を歩きながら、

「なにか欲しいものがあったら、なんでもお姉ちゃんに言いなさい」

夕妃はえへんと胸を張って、隣を歩く朝陽を見上げた。
夕妃自体はそれほど物欲がなく、むしろ朝陽になにかを買ってあげるというほうがずっと楽しいのだ。


「なんだよ、姉ぶっちゃって」
「ぶってないよ、実際、姉でしょ、姉」



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