イジワル社長は溺愛旦那様!?

「そういえば、昨晩朝陽くんから連絡がありました」


(えっ!)


「恋人の部屋から学校に通うようです」


(ええーーーーっ!!!!)


「ふたりきりですね」


そして湊はそのままくるりと踵を返し、玄関へと向かう。


(えっ、ふたりきりっ? 昨晩だけじゃなくて、まだふたりきりっ!?)


夕妃はなにか言わなければとアワアワしながら湊のあとを追いかけた。

そして手元のメモに書きつける。


【私、どうしたらいいんですか】


我ながらおかしな問いかけだったと思う。

けれど夕妃には本当にわからなかった。

なにをどうしたら他人を傷つけなくて済むのか、迷惑を掛けなくて済むのか。

すると、湊はシューズを履いて振り返り、そのメモに目を落とす。


「なにをしたらいいか……か。なるほど」


湊はどこか楽しそうにその文字を読むと、緊張で顔をこわばらせている夕妃の顔を覗き込んだ。


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