イジワル社長は溺愛旦那様!?
「じゃあもっと教えて」
その言葉に、夕妃は考えながら、ペンを走らせた。
【一番は甘えていいと言ってくれたこと】
【すごく嬉しかったです】
【だから今日一日、とても幸せだった】
そう、幸せだった。
全てが当たり前だと思っていた日々の中で、そうじゃない考え方もあるんだよと教えてもらえたような気がして、本当に楽になれた。
「本気だよ」
顔を上げると、湊のきれいな顔が、すぐそこにあった。
ソファーから体を起こして、じっと夕妃を見つめている。
「もっと俺にしてほしいことがあったら言ってほしい」
それからペンを握る夕妃の右手を、左手で、包み込むように重ねた。
(私のしたいこと……湊さんにしてほしいこと……)
胸の真ん中で、心臓がドクドクと跳ねている。
全身の血液がすごい勢いで駆け巡って、顔に集まっている。
(私のしたいことは……)
「――顔、真っ赤だ」