イジワル社長は溺愛旦那様!?
「うん……だからね、俺はちょっとその……」
(はっきり言ってほしい)
夕妃はそんな気持ちを込めて、湊の胸元をつかんで揺らすと、彼は観念したようにうなずいた。
「俺は今、理性が吹っ飛びそうなくらい興奮してる」
クールで落ち着いた印象の湊から、そんな言葉が出てくることにビックリした。
(こ……こうふん……興奮?)
話してほしいという態度をとっておきながら、夕妃は目を丸くしてしまった。
「今すぐにでも、あなたの恥ずかしがる顔や、泣き顔や、ほかの男には見せたことがないような顔を見たくて、たまらない……」
熱っぽい声に、夕妃の心臓の鼓動は加速していく。
彼の言葉に、自分がすべてをさらけ出さなければならないようなことをするのだと気が付いて、恥ずかしくなる。
だが湊は夕妃にわからせるためか、さらに言い聞かせるようにささやいた。
「だけどあなたは今、いやなことをいやと言えない状況にいる。筆談しながらセックスするのなんて、実質無理だろう?」
万が一にも夕妃のことを傷つけたくないという湊の言葉に、夕妃は驚きつつも、うなずいた。