イジワル社長は溺愛旦那様!?

(筆談しながら……って……)


その場をなんとなく想像してみたが、さすがに面白すぎる。

夕妃がクスッと笑うと、湊もにっこりと笑った。そして夕妃の頬を指でそっとなでた。


(確かに……私、なんでも湊さんはわかってくれるからって、安心していたけれど、彼からしたら、やっぱりそれって『怖いこと』でもあるよね……)


他人の心を読めるわけでもないのに、身をゆだねられたら――。
もし万が一傷つけてしまったら……?

夕妃は反省しながら、テーブルの上に手を伸ばしてペンとメモを引き寄せた。


【わかりました】
「本当に?」
【こういうことはお互いの意思が大事】
「そう」
【私甘えてました】
「いや、甘えていいんだけどね」


湊はクスッと笑って、文字の下を指でなぞる。


「ただこういう状況がひさしぶりだから、慎重になっているところはある」


(えっ……!?)


自分の耳で聞いておいてなんだが、またあからさまな冗談を聞かされたと思った。


【ひさしぶりって?】


すると湊が不思議そうな顔をする。


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