イジワル社長は溺愛旦那様!?

イタリアンかフレンチか、もしくは和食だろうか。

美味しいものを作るのも食べるのも大好きな夕妃は、ワクワクしてしまう。


(いったいどこに連れて行ってくれるんだろう。お友達の店、みたいなことを言ってたよね……かしこまってなくても、うんとカジュアルなところでも楽しそうだなぁ……)


なにより湊と食事をしたら、きっとどこだって楽しいに違いない。


(楽しみだなぁ……)



ーーーー



ふと、肩のあたりがぞくっと震えて、目を覚ますと、窓の外の東京の空は、すっかり日が落ちて暗くなっていた。


(あれ……私、眠っちゃってた……?)


確かに昨晩は少し遅かったので、ついうとうとしてしまったのかもしれない。

それにしても今何時だろうか――。

ふわわ、とあくびをしながら覚醒しない頭で考えていると、

「……ん」

左隣から、声がした。


(ん……って……ええっ!?)


視線を向けると、そこに湊がいた。

いや、いたことはいたのだが、彼は体の前で腕を組み、眉間にしわをよせたまま、うつむき目を閉じていた。


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