イジワル社長は溺愛旦那様!?
翌朝、土曜日。
湊と夕妃はお互いカジュアルな服装に着替えて、朝の七時に、歩いて近所のベーカリーに向かっていた。
三日間、部屋にこもりきりだったので、なんだか外の風に吹かれるだけで新鮮だ。
少し歩いたところにある、高級住宅地にあるベーカリーは当然種類も多く、目移りしてしまう。
「こういうところに初めて来ました」
店内に入り、トレーとトングを持った湊がクスッと笑って、目を輝かせている夕妃の顔を覗き込む。
「どれにしますか?」
(迷う……けどやっぱり定番!)
サーモンとクリームチーズのハードパンのサンドイッチを指さす。
「じゃあ俺はこの隣のにしよう」
湊が選んだのはチキンとアボカドのサンドイッチだった。
会計を済ませたら、今度はチェーン店のコーヒーショップに寄る。テイクアウトでコーヒーをふたつ買い、その足で公園へと向かった。
初日に夕妃が逃げこんだ公園だ。