イジワル社長は溺愛旦那様!?
(お願いします~! ここにありますように……!)
まさに祈る気持ちで夕妃はスマホを握りしめる。
すると電話が切り替わった。
【お電話代わりました。赤い手袋、預かっています】
電話に出てきたのは若い男性の声で、夕妃はホッと胸を撫でおろした。
「ありがとうございます、すぐに取りに行きますので」
【わかりました】
「すみません、ありがとうございます!」
夕妃は何度も頭をさげながら、通話を終えた。
「よかった、あったー!」
失くしたと思った瞬間は生きた心地がしなかったが、ようやく息ができる。
「ふふっ、ほんとよかったわね」
何度も深呼吸を繰り返す夕妃を見て、恭子がクスッと笑った。
「はい、お騒がせしました。すぐに取りに行ってきます!」
そして夕妃は急いでエールマーケティングを飛び出して、チェーロへ向かうことにした。