イジワル社長は溺愛旦那様!?

(お願いします~! ここにありますように……!)


まさに祈る気持ちで夕妃はスマホを握りしめる。

すると電話が切り替わった。


【お電話代わりました。赤い手袋、預かっています】


電話に出てきたのは若い男性の声で、夕妃はホッと胸を撫でおろした。


「ありがとうございます、すぐに取りに行きますので」
【わかりました】
「すみません、ありがとうございます!」


夕妃は何度も頭をさげながら、通話を終えた。


「よかった、あったー!」


失くしたと思った瞬間は生きた心地がしなかったが、ようやく息ができる。


「ふふっ、ほんとよかったわね」


何度も深呼吸を繰り返す夕妃を見て、恭子がクスッと笑った。


「はい、お騒がせしました。すぐに取りに行ってきます!」


そして夕妃は急いでエールマーケティングを飛び出して、チェーロへ向かうことにした。




< 27 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop