イジワル社長は溺愛旦那様!?
夕食を和やかな雰囲気で終え、食器を食洗機にしまっている夕妃の隣で、湊が食後のお茶を淹れる。マカロンはもう少しあとに、大事に食べる予定だ。
湊はお茶を茶碗に注ぐと、二つの茶碗を使って交互に中身を移しかえる。
「私の分、冷ましてくれてるの?」
「そうだよ」
そして自分用に熱いお茶を注ぐと、そのままぐいっとお茶を飲み干してしまった。
「シャワー、先に浴びてくる。お茶、置いておくから」
「うん、ありがとう」
湊はふっと笑って、身をかがめて夕妃のこめかみのあたりに口づけると、そのままバスルームへと向かった。
湊がシャワーを浴びて出てくるのと入れ替わりで、夕妃もシャワーを浴びる。
ワンピースタイプのコットンパジャマ姿でリビングに顔を出すと、ソファーで湊がタブレットを膝に乗せて眺めていた。
「なにか飲む?」
「いや、俺はいいよ」
見れば彼は琥珀色の液体が少しだけ入った、バカラのグラスを持っている。
どうやら仕事モードではないようだ。
コップで炭酸水を飲んだ後、安心して湊の隣に腰を下ろすと同時に、肩が抱き寄せられた。