雪と初恋
雪が降ろうかという寒さなのに、ましろはコートも、マフラーすら巻いてない。

白い吐息。
スカートから出た膝小僧が寒々しい。

「これ、巻いてろ」
 
見ているこっちの方が寒くて、思わずマフラーをましろの首に巻き付けてた。

「……暖かい」
 
そういうと、寒さで鼻を真っ赤にして、ましろはふふふと笑った。

「……あ。雪だ」

いつもにもなく、嬉しそうなましろの声に空を見上げると、白いものが舞い始めていた。

「雪、好きなのか?」

「好き。積もればいいのに」
 
ましろはまた、嬉しそうにふふふと笑った。
いつもは寒いばっかりで嫌いな雪だけど、ましろが喜ぶなら、積もればいいとか思ってた。

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