雪と初恋
翌朝。
すっかり外は真っ白になっていた。

……きっとましろ、喜んでるだろうな。

そう思うといてもたってもいられなくなって、別に必要もないのに早く家を出てた。
バス停に着くと、いつもより早く出たにもかかわらず、既にましろはバスを待っていた。

「おはよう」

「おはよう」
 
やっぱりコートも手袋もなしで、昨日貸したマフラーだけを巻いている。
いつからそこに立っていたのか、鼻の頭も、スカートから出た膝小僧も真っ赤になってた。

「いつからいたんだ?」

「さあ?」
 
こてっと首を倒す、ましろの吐息は既に白くない。

「入ってろ」
 
ましろの後ろに立って、コートの前を開けて中に入れる。
真っ赤にかじかんでいる手を、手袋でこする。
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