雪と初恋
「ましろは汚れて、でも生まれ変わったんだって思ってた。
けど、現実はなにも変わってなかった」
 
ふふふ。
ふふふ。

「雪は真っ白だから好き。
汚れなんか知らないで。
だからましろは名前の通り、真っ白な雪になりたい。
雪になって、溶けて消えちゃいたい」
 
ふふふ。
ふふふ。

……気が付いたら、笑ってるましろの左目から、大粒の涙が零れてた。

僕はなにもいえなくて、ただ泣いてるましろの左手を握ってた。
降りるバス停に着くまで、ましろはずっと泣いていた。
 
バスを降りて、雪の積もった一本道を歩く。
ましろが前で、僕が後ろ。

さくっ、さくっ。

足音だけがあたりに響く。

「ねえ、ましろ。
どうして僕にあんな話をしたの?」
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