雪と初恋
「ましろちゃんだけ、奇跡的に助かったんだよ。
でも、ほんと酷い状態で、暫く口も聞けなかったみたいだし。
あの目も、犯人にやられたんだって。
怨恨の線もある、って話だから、犯人がまた殺しに来ないように、そういう報道になってるのかもねぇ」

「……そうなんだ」

「いまは遠縁に当たる、おじさん夫婦の家に住んでるけど。
仲良くしてあげてねぇ」

「……うん。わかった」
 
自分の部屋で宿題をしながら思う。

……そういう子だから、学校はましろに対してなにもいわないのかな。

酷く儚げなましろ。
何故か僕は、ましろのことが気になって仕方なくなってた。
 
次の朝。
バス停に行くと、既にましろはバスを待っていた。

「おはよう」

「おはよう」
 
僕の顔を見ると、それだけいってふふふと笑った。
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