雪と初恋
笑うましろは可愛いんだけど、すぐにまた無表情な顔に戻ってしまうので、もったいないと思う。

また、そのあとは一言も言葉を交わすことなくバスに乗る。
離れた席に座って、当然無言。
降りて学校に行くまでもやっぱり無言だし、席に着いた途端、ましろはまた、机に伏せて眠ってしまった。
 
やっぱり一日中、ましろは目を覚まさない。
お昼休みもごはんを食べずに眠ってる。
帰りのホームルームが終わって、教室を出て行ったましろのあとを慌てて追った。

「ましろ!」

「……なに?」
 
首を横にこてっ。

不思議そうに左目に僕を写してる様は、はっきりいって、可愛い。

「あ、いや、別になんでもないんだけど」

「そう」
 
ふふふ。

おかしそうにそう笑うと、またシャッターが降りたかのように無表情になった。
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