恋愛白書
「いつも元気だから救われるけどね」


虎の元気にはほんと救われる。
あんなんだけど人のことよく見てるし。


「そっちこそどーなんだよ」


タケがこんどは3人に質問してる。


「俺ら誰もいなくね?」


虎が膨れながら答える。


「なんで膨れてんだよ!うける!」


マサが虎の頭を撫でる。


「だって彼女欲しいもーん」

「あんたは、好きなやつとかは?」


タケが聞いたのは丈で。

丈がちらっとあたしをみる。

丈の視線にドキッとしたのはあたし。


「ん?あっちにいんの?」


タケもちらっとこちらを見る。


いまここにいるのは
あたしと智香しかいなくて。


ほかの二人は買い出しに行ったから。


< 349 / 447 >

この作品をシェア

pagetop