溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~


 社長室で雨賀碧との取材準備が進んでいる。

 定期的に行われるようになって社員も最初の頃のような盛り上がりは見せなくなってきたけれど、それでも彼女が来ているというだけで、男性社員の装いに気合を感じるのは見間違いではないだろう。



「素敵な指輪ですね。前にお邪魔した時に着けていらっしゃったのも、綺麗でとてもお似合いでしたよ」

「ありがとうございます」

「どちらも、あなたになら似合うと思うわ」

 片隅で広報の仕事に徹していた私を見つけた彼女は、桃園さんからもらったプラチナリングを褒めてくれた。


 葛城社長は、今回の取材も自分で決めたコーディネートでカメラの前に立ち、求められるポーズも含めて何枚か撮影されている。


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