溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
『今すぐに帰って話せないのがもどかしいよ。こうしてメッセージを取り急ぎ送ります。
1度だって裏切ったつもりはないけれど、信じてほしい。
雨賀とは、確かに関係があったけれど、もう別れているんだ。彼女だけがまだ続けているつもりなのだとしたら、私がちゃんと話をします。
千夏さんを傷つけてしまって申し訳ない。その傷を治せるのも私だと思うから、別れるなんて言わずに、今は帰りを待ってください』
夜になって、5時間の時差を越えて届いた彼からの返事を何度も読み返す。
信じてほしい、別れるなんて言ってほしくないと、文字に起こして伝えられたら、信じようと思いたくなる。
まだ真実を聞かされたわけじゃないのに。雨賀碧とはもう終わっていると言われたら、そうであってほしいと気持ちが傾いて背中を押されてしまうのだ。
やっぱり彼を信じて正解だって。
どこかでまだ疑念がくすぶっているのに、信じなくちゃいけない気がして……。