呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

あのままあそこに居たら央に気付かれてしまう。薫子さんの視線が煩すぎてもう感ずいているかもしれないが。

たどり着いたのは両開きの大きな扉の前で。
気合を入れるためにも軽く深呼吸をして扉に手をかけた。

キョロキョロと物珍しそうに辺りを見渡してホテルに着いたときから落ち着かない央の気持ちを察するようにギュッと繋いだ手を握りしめた。

「央、入って?」

「え?で、でもいいの?」

「うん、薫子さんにも許可も取ってるし俺の仕事、見てほしいから」

「…………仕事?」

うん、ちゃんと説明するから。
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