呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

別棟に作られたこのチャペルの特徴は天井全面ガラス張りで日の光が惜しげもなく射し込む様に作られていて、所々に計算されて飾られたステンドグラスに反射されて淡い色合いの光が交差されるように作られてある。

チャペルに一歩踏み込んだ瞬間の光輝くその一瞬の感動を作りたくて、何度も試作を繰り返した。

言葉を失って、小さく口を開けたまま固まる央。
そう、その顔が見たかったんだ。



「央、ここが俺の仕事してたところだよ」

「・・・・え?」

まだ夢心地の央にそのまま語り掛ける。

「央に出会う前からこのチャペルの改装の話が出ていて、それを俺がメインで作らせてもらえることになった。

秋にオープンしたばかりなんだ。

プレオープンや模擬挙式はもっと前からしていたんだけど、本当の式をあげたのは9月からだ。

オープン前にやることがいっぱいで、央の誕生日もおざなりにしてしまった。

本当にごめん。

でも、早く央に見せたくて頑張ったんだ」
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