呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

「あ、あの!少し待ってて下さい!」


コートも羽織り終わり、後は靴を履くだけ。そんな状況で私は冷蔵庫からあの日渡せなかったチョコレートを持ってきた。


告白するつもりは無かった。
ただ、次に会う約束が欲しかった。


チョコレートを渡して
「いつもお世話になってます」って、茶化してお友達感を空気に纏わせて。
そんな演技が出来るかどうか分からないけれど、そっちの方が
「良かったら今度ご飯でもどうですか?」って軽く誘えると思ったんだ。

断られても、気まずさを残さずに済むと思ったんだ。

だけど、口からでたのは中学生か!って思うくらい直球で。

ただその一言が口から溢れ出てしまった。




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