呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
それからも雄大と私の関係は変わらず、いつものように待つだけの日々。
雄大の誕生日だって当日に祝うことなんて出来なかった。
それでも、雄大のあの言葉が私を強くさせる。
今思えば、その言葉にすがっていたのかもしれない。
転機が訪れたのはお付き合いが始まって1年が過ぎた頃だった。
既にお付き合いの形に麻痺していた私は普通のお付き合いが分からなくなってしまった。
ふらりと家に来た雄大を受け入れて、朝会ったときにはただの知り合いのようなよそよそしい態度で言葉を交わして。
ヒミツの恋、なんて可愛らしいものでは無かった。
だって、会社だって歳だって違う。
誰に何を隠す必要なんてないにも関わらず、隠すようなそんな付き合いを続けた。
本当に隠されていたなんて思ってもいなかった。