呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
「あれ、雄大?」
いつものコーヒーショップ。
以外と近くから声が聞こえて思わず振り返ってしまった。
「やっぱり、何だよ朝から優雅だな」
「西園寺……チッ、」
「おーい、人の顔見て舌打ちするなよ」
「何でいるの?」
「あぁ、俺今日Nカンパニーで打ち合わせ」
「…………ああ。クリスマス商戦の限定品?」
「そうそう」
カウンターに座る私達の間に立つ男の人と、話の流れ的に同僚の方?といつもはしない無遠慮な話し方をする雄大。
へぇ。
普段はこんな話し方なんだ。
新しい発見だ。
「なぁ、もしかして彼女?」
雄大の口調に一人にやけていると、話の流れが突然こっちに向いた。
「えっ?」
「だって、雄大のツレでしょ?彼女?」
えっと、どうしたら?
私が彼女ですなんて言うのもおかしい気もするし、出来るならば言ってほしい気持ちもある。
返答に困り雄大に助けを求めて視線を向けると、眉間にシワを寄せて心底嫌そうな顔をしていた。
ズキリと胸が痛む。
その顔を見て、堂々と彼女なんて言えるわけもなく、ただ泣くのをこらえて笑い流すしかなかった。
それでも西園寺さんは引いてくれない。