呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
「どした!?あれ?今誰か居た?」
「あーーーうん。助かった。ちょっと付けられてたのかな?分かんないけど、アルバイト君が来てくれたから逃げてったわ」
ははっ、っと笑いながら腕をさする。
うん。怖かった。
けど、助かったな。
良かった。
「えーーーマジっすか。大丈夫っすか?」
「うん、本当ありがとう」
「彼氏さんとか連絡しといた方がいいですよ?危ないから」
彼氏さん……
「あーうん、……忙しいみたいでね。でも大丈夫!もう引っ越すしね」
「あちゃーーーやっぱりいますよね?彼氏さん。かまかけたつもりだったのになー」
「何言ってんのよ。ふふっ、面白いね君」
「えーそっすか?あっいけね戻んなきゃ」
「あ、本当ありがとう。頑張ってね」
「……家まで大丈夫っすか?」
「うん、すぐそこだから。走って帰るわ」
「ククク。そうしてください。じゃあお元気で」
「うん、ありがとね」
元気に手を振って帰っていくアルバイト君。
可愛らしい軽さに救われる。
和むなぁ。
前を向いて、ちゃんと帰ろう。