呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

いつものように、カラン、と落ち着いた音色が今日も響く。

この音が私は好きだ。

少し低音の温かい音色。


「いらっしゃいませー。あっ、なっちゃん。今日は拓磨君も一緒ね」

ベビーカーを引きながらドアを開けようとするので慌ててドアを押さえに駆け寄った。


「あっ、ごめんありがと。平日だからね。それに今日はチーズケーキでしょ?教えてくれてありがとう。思わず来ちゃったわよ」

「なっちゃんチーズケーキ好きだものね!ふふ、今日は拓磨君も一緒だからこっちにしようか」


テーブル席に案内して椅子を1つ片付ける。これでベビーカーを横に置けるだろう。


「可愛いなぁー大きくなったね。そろそろ腰も座った?」

「もうバッチリよ。もうすぐ10ヶ月だし」

「えー!!よその子は成長が早いね」

「央が産んだときは私が色々教えてあげるからね!先生やってるときと全然違うんだから」

「…………本当に?」




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