呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

大変なんだな、子育てって。

「想像以上に大変だから!」

真剣に声を張り上げて訴えるなっちゃんに思わず笑ってしまった。
もうっ、ってふてくされながらも一緒になってなっちゃんも笑う。


うん。私は大丈夫。
ちゃんと笑えてる。


「おや、篠原さん。おぉ、今日は拓磨君も一緒なんだね。いらっしゃい」

「お邪魔してます。今日はチーズケーキを食べに来ました」

「マスター、チーズケーキとブレンドです。って、よかった?」

「うん、それで」

「お待ち下さい」


いつものようにカウンターの中に入りチーズケーキを取り出す。
今日のチーズケーキはシンプルなベイクドチーズケーキだ。

美味しそうだなぁ……めったに余ることは無いけれど余ったら買って帰ろう。

お皿にのせて、ケーキをなっちゃんの席に持っていく。

「はい、めしあがれ」

「うわぁぁぁ。美味しそう」


いつもの日常。
平和で平穏な日々をゆっくりと過ごしていた私は想像もしていなかったんだ。





彼が、私を探しているなんて。
< 75 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop