呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

でも、だって。
ちゃんと私、吹っ切ったもの。
今更……!!!

「央、ちゃんと終わらしておいで?大丈夫。今度泣かされたら私が再起不能まで叩き潰してあげるから」

にーっこり、と文字が出そうなほどの笑みを浮かべて雄大を見る菜摘様。

いや、あなた普通のお嬢様ですよね?
雄大、引きつってますよ?


「央?何か?」

「い、いえ!何でもございません!」


あわゎゎゎゎ。恐ろしい。


「ねぇ、元カレさん?今更感が半端無いんだからそれ相当のお話なんでしょうね」


コクコクと大の大人の男が引きつったまま頷くってどんな威圧感ですか。


ゴクリ、と音をたてて息をのみ、体勢を調えた雄大が私に向き合う。


「央。ちゃんと話すから。マスター突然騒がせてすみません。お借りします」

手を伸ばして私の手を促す。


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