本当の君を好きになる


そんな話をしながら、私たちは目の前に見えたお店に入ってみることにした。


そして、あるものが目に入る。



「あっ!!これ、直登にピッタリかも!!」


「え?」


湊くんは、私の声に足を止める。


私が手にしたのは、マフラー。

大きなチェック柄で緑色。

少し大人っぽい落ち着いた色合いが、直登に合っていると、直感でそう思った。


「湊くん!私、これにする!!」


私が、キラキラと目を輝かせながらそう言う。


湊くんは、そんな私を見て目をパチクリさせる。


そして、「ブッ!」と噴き出す。


えええっ!?待って!?私、何かおかしいこと言った!?



「アハハハッ!!……あー、おかしい。」




お腹を抱えて笑った後で、目元に浮かんだ涙を拭う。


涙が出るほどおかしかったの……!?



「さっきまで、買うものも分からなくて悩んでたのに……そんな一瞬で決めちゃう訳?ゆっくり見ながら決めれば良いって言ったのに!……やっぱり、瀬戸さんって面白いわ。」



「はっ!確かに、さっきまで何も決まってなかった……。」


「でしょ?あー、俺が来た意味無いじゃん!」


湊くんはそう言いながら、笑みを浮かべる。


「まあ、とりあえず買っておいで?ここで色々見ながら待ってるから。」


「あ、うん!行ってくる!」


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