本当の君を好きになる
「え?どこに?」
「ん?……秘密。」
そう言いながら、人差し指を口に当て、ニッコリと微笑む湊くん。
あーあ、こういうことするから、皆あっという間にこの人の虜になるんだね。
学校の女性徒の皆さん。騙されないでください。
桐谷湊も、幸坂直登も、あの姿は偽物ですからねー?
すると、いきなり頭をバシッと叩かれた。
「いたっ……!?」
「今、変な事考えてたでしょ?」
「えっ……!?」
な、何で分かったの……!?といった風に、湊くんの方を見ると、黒い笑みを浮かべる彼。
「さ、行こうか?」
そう言って、私の手を握り歩き始める。
呆気にとられたまま、湊くんについて行くしか無かった──。