本当の君を好きになる
「もっと可鈴と思い出作りたかったなぁ……とか?」
「……直登……。」
握られている手に、力が入るのが分かった。
真っ直ぐに見つめられ、彼の瞳に吸い込まれそうになる。
「花火大会の時にも話したけど、時と場合によって使い分けてたからさ……可鈴に呆れられてるんじゃないかって不安だったよ。
もし、普段からこのスタイルなら、あんなにキャーキャー騒がれなかったかもしれないし、もっとゆったりとした毎日を過ごしてさ……可鈴とたくさん思い出が作れたんじゃないか?って思うんだよな。」
「……うーん、そんなこと無いと思うよ?」
「え?」