完璧な彼は、溺愛ダーリン
「そんな潤んだ瞳で見ないで欲しいな」
「えっ」
照れ臭そうに視線を逸らした葛木さんは、一度ちらっとこっちを見てまたすぐに逸らした。
そんな事を突然言われて、私の胸が変に鳴り出す。
「なんか、今日すっごい可愛い。私服だから?
髪の毛もふわふわだし。どうしよう。さっきまで夢中だったから今凄い恥ずかしい」
「なっ、何を言って」
「お酒飲んでる? 頬がピンクなんだけど。
あ。もしかして、そのお洋服とかあの男の為だったりする?」
「それは」
「……じゃあ、今度は俺の為に可愛くなって」
「っ!」
私の手を掴んだまま、反対の手で自分の口元を隠すと葛木さんはぼそりとそう言った。
そして、一度私を見る。
「俺と会って、くれる?」
そう尋ねられて、私は静かにコクリと頷いた。
そんな私を見て葛木さんがホッと胸を撫で下ろす。