完璧な彼は、溺愛ダーリン
明日。
……明日、ちゃんと栞に話すから。
だから、今日だけは葛木さんと一緒にいる事を楽しんでもいいかな。
葛木さんはああ言ったけど、栞が許してくれるかはわからない。
嫌われたって仕方ない。
どんな暴言吐かれたって、受け入れるしかない。
栞を大切に思うのなら、最初からちゃんと伝えるべきだったんだ。
眉間に皺を寄せ、考え込んでいるとぎゅっと葛木さんの繋ぐ手に力が入った。
ふっと顔を上げ、彼を見ると優しく微笑んでいた。
そして、ぴたりと足を止める。
「着いた」
「ここ、ですか」
「そう、ここ」
案内された場所は、一軒のバーだった。
目立つ看板も何もない。だけど、ずっしりとした木の扉に小さく白い文字でgiftと書かれていた。
それがこの店の名前なのだろうか。