完璧な彼は、溺愛ダーリン

「カミカゼってどんなお酒なんですか?」

「えーっと、三石さんは飲んじゃダメなお酒」

「え? どうしてですか?」

「……すこーし強いお酒だから」

「そうなんですか?」

「そ。最初だけだから許して」


そう言った葛木さんに、クスクスと笑うのはマスターだ。
私一人よくわかっていない。
ハテナマークを浮かべていると、マスターが私の前にグラスを置きながら言った。


「どうやら、孝平くんは貴方の前では酔わないと平常心ではいられないようですよ」

「え」

「ちょ、ちょっとマスター!」


キョトンとした私。葛木さんは慌てた様子でマスターに抗議していた。


「はは、いいじゃないですか。こんな孝平くんは滅多に見られない」


マスターは楽しそうに目を細めて笑っている。
それに葛木さんは、小さく溜め息をつくとぼそっと呟いた。

< 112 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop