完璧な彼は、溺愛ダーリン
「ちょっとお手洗い行って来るね、結構泣いちゃったから。準備頼んでもいいかな」
「うん。大丈夫。行ってらっしゃい」
栞が受付を離れてお手洗いへと向かった。
私は急いで朝の準備を始める。
開店してから困る事を優先して進めた。
掃除などは後でも出来るし。
レジのお金管理や、今日の予約確認。
マッサージは……と。
私は指で予約表をなぞって確認していた。
プログラムも月が変わるから新しいのを用意しなくては。
今月のしか入っていない封筒へ入れる作業がある。見学や入会希望者に渡さなくてはならない。
今日は忙しくなりそうだな。
数分して栞が戻って来ると、私達は一緒に開店準備をした。
開店して一段落ついた私と栞は、同じタイミングでふうっと息をつく。
先に口を開いたのは栞だ。
「ワッと来るの、何回やっても慣れないよね」
「本当に。雑になっちゃってる気がする」
「ね。でも丁寧にしてたら時間かかりすぎちゃうし。難しいねえ」
「きっとずっと慣れないと思う」
「確かに」
開店と同時に集まるのは仕方ないけどね。
開店と時間の切り替えがうちのピーク。
それがなくなる事は絶対にないし。