完璧な彼は、溺愛ダーリン
「知ってます? 葛木さんみたいな人の事を、スパダリって言うんですよ?」
「……スパダリ?」
目をぱちぱちとさせている葛木さんに、ふふっと微笑む。
「何でも出来て、カッコいい人の事を指してます」
「え」
「悪いところが見当たりませんからね。実は部屋が汚いんじゃないかなとか少し期待していたんですけど」
「悪いところが見当たらないのは三石さんも同じでしょ? それにこんなに可愛いし」
「えっ」
まさか、返されると思っていなくて今度は私が目をぱちぱちとする。
葛木さんは何か変な事でも言った? とでも言うように、首を傾げた。
「三石さんは世界一可愛いよ」
「っ!? そ、そんな事ないです。私より可愛くて綺麗な人なんてたくさんいます」
「そんな人どこにいるの。俺の腕の中であたふたしている姿も最高に可愛いのに」
「~~~~!!」
声にならない声を出して、私は葛木さんを睨みつけた。
予想以上に彼は私を溺愛しているらしい。
本気で言っているのが、その顔から伝わってくる。
茶化している雰囲気なんて一切ない。