完璧な彼は、溺愛ダーリン

「まあ、絶対来るわけじゃないもんね。
約束しているわけでもないし。自由だから仕方ないけど、今日来ると思っていたから拍子抜けしちゃった」

「確かに。私も来ると思っていたよ」

「明日から連休だから今日言いたかったんだけどなあ~」

「連休何するの?」

「ん~特に予定ない」


首を捻り考える振りをするが、すぐに答えて栞はあははっと明るく笑った。
それに頷きながら私も口を開く。


「だよね、連休って何していいか毎度悩む」

「そうなんだよね。旅行行くにしては短いし、平日だから友達も仕事の子が多いし。
別に旅行行けなくはないけど、予定キツキツなんだよね」

「買い物とかは平日だと空いてていいけどね」

「でもさ、そういうのってわざわざ連休じゃなくてもいいじゃん!って思っちゃう」

「そうそう。それで結局何もせずに休みを過ごすっていう」

「あはは、すっごくわかる!」


そうやって和やかに会話をしていると、エレベーターが開いた。
そして、二人して他のお客さんと共に降りて来た人物に息を呑んだ。
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