完璧な彼は、溺愛ダーリン
「日下から変な事聞いてない?」
「変な事……って?」
「バイト時代の俺の失敗談とか」
「何それ。知らない。聞きたい」
「……うわ、完璧墓穴掘った。あ、何飲む?」
そう言ってわざとらしくメニューを渡して来る。
「後で聞かせてね」
「うーん、もう少しお酒が入ったらね」
「益々気になるなあ。後のお楽しみだね。それじゃあ、これにしようっと」
「はは、忘れてくれると嬉しいな。白ワインだね。
俺も飲もうと思っていたし、ボトル頼もうか。
食べ物はコース料理だから」
「うん。それで平気。コース料理かあ、楽しみだな」
「口に合うといいけど」
「美味しかったんだよね?」
「色々食べ歩いている俺の舌だから信用出来ると思う」
「じゃ、信じる」
私より余程詳しそうだし、たくさん美味しいもの食べていそうだからなあ。
職場から凄い近いのに、こんなお店知らなかった。
コース料理だから、来るメニューは決まっているんだろうけど、私はパラパラとメニューを捲る。
一品一品が凄く美味しそうだ。
今度栞を誘って来ようかな。絶対気に入る。
ウキウキしながらメニューを見ていると、視線を感じてメニューから目を離し望くんの方を向いた。
彼は黙って微笑みながら私を見つめていて、その優しい眼差しにドキっと一度心臓が跳ねた。