死神女子高生!
当たり前だけど修ちゃんの車の速度はかなり遅い。いつも制限速度は守っているにしても今日は更に輪を掛けて遅かった。修ちゃん、かなり気にしてるんだな、と思ったが、口には出さなかった。
あたしと、何故か付いて来ちゃった幽霊は後部座席に座っている。それに修ちゃんは運転に集中しているから、多少話していたって問題ないだろう。
幽霊には今度こそ聞きたいことがある。聞こえるか聞こえないかの小さな声でこそっと話しかけた。
「色々教えてほしいことは山程あるけど、取り敢えずこれから訊かせて」
「僕に分かることならいいですよ」
修ちゃんには見えてないし聞こえてもいないんだから、声は絞らなくてもいいのに、幽霊はあたしに合わせてささやいた。
「メリーさんって、何がしたいのかな。あたしを呼び出したりなんかして」
「そう、さっきまさにそのことを忠告しようと思ったんですよ」
さっきっていつだっけ、とあたしが首をかしげると、幽霊は電話が掛かる前です、とちょっとあきれた顔をした。
「彼女はきっと、あなたを殺す気ですね」
そうか。
メリーさんがあたしに車をけしかけたのは、そういうことか。
あたしと、何故か付いて来ちゃった幽霊は後部座席に座っている。それに修ちゃんは運転に集中しているから、多少話していたって問題ないだろう。
幽霊には今度こそ聞きたいことがある。聞こえるか聞こえないかの小さな声でこそっと話しかけた。
「色々教えてほしいことは山程あるけど、取り敢えずこれから訊かせて」
「僕に分かることならいいですよ」
修ちゃんには見えてないし聞こえてもいないんだから、声は絞らなくてもいいのに、幽霊はあたしに合わせてささやいた。
「メリーさんって、何がしたいのかな。あたしを呼び出したりなんかして」
「そう、さっきまさにそのことを忠告しようと思ったんですよ」
さっきっていつだっけ、とあたしが首をかしげると、幽霊は電話が掛かる前です、とちょっとあきれた顔をした。
「彼女はきっと、あなたを殺す気ですね」
そうか。
メリーさんがあたしに車をけしかけたのは、そういうことか。