強引部長の独占ジェラシー
私は冷たいお茶を選んで取り出し口から取った。ペットボトルのフタを捻るとパキっと、音がする。
「河原くんが言ってくれた後、またトラブルが起きちゃって……私がやろうとしたんだけど、部長がフォローだけすればいいって言ってくれたの。……なんか、自分がやればいいや、って思うのも間違いなんだなって、今日気がついた」
きっと私がそのまま仕事を引き受けていたら、石原さんは自分に自信が持てないまま、また同じように仕事を頼んでくるだろう。
「私には上司向いてないな〜なんて今は思うけど、どんどん新入社員が入った来て上の立場になるんだからしっかり見本になれるように頑張らなくちゃな〜」
「うん、そうだね。俺もそういう面では悩むことたくさんあるからお互いに頑張らないとな」
冷たいお茶が喉を通り潤していく。心の中で思っていたことを吐き出せて少し楽になった。
「河原くん、今日はありがとね」
「まっ、けっきょくは部長のおかげだけどな」
「いやいや。最初から任せられてたらこの時間に終わらなかったと思うし……」
そう呟きながら、私はペットボトルを両手で包み込むと、天を仰ぎながら言葉を続ける。
「でも意外だったなぁ……河原くん、石原さんみたいなタイプには弱いと思ってたから」
「弱い?」
「うん。強く言えないかと思ってたから正直あんなに厳しく言うと思わなかった」
「どうせ、あれだろ?俺が女の子と遊んでるとか言う噂を聞いてそんなイメージ持ってんだろ」