強引部長の独占ジェラシー
それから私たちは名刺交換を済ませると、部長と一緒に会議室のような部屋に案内された。
「お座りください」
言われるがまま、部長の後に続いてイスに腰を下ろす。じっと座っていると部長と神田さんが世間話をしているのをちょこんと座って聞いていた。
やがて、私の方に視線を向けた神田さんが、爽やかな笑顔を浮かべる。
「ああ、すみません。川島さん、なぜ今日来てもらったのか気になりますよね」
「はい……」
「そんな心配そうな顔しないで下さい。
今回私が川島さんお会いしたいと頼んだ件はこちらなんです」
そう言って、神田さんはある雑誌のページを私に見せた。
「これは、私の……」
「そうです。先日うちで依頼した女性向け雑誌の企画なんですが、川島さんにデザインしてものを載せたものです」
大井雑誌は多岐にわたるジャンルで活動していて、うちと提携を組んで雑誌に載せてもらったり、逆に大井雑誌から仕事の依頼があったりと相互に活動をしていた。
先日も私はこの大井雑誌に依頼され、コスメ雑誌の企画、見開き1ページのデザインを行っていた。
普段はゲームのデザインだけで、なかなか携わることのない仕事に戸惑いながらも、今の若い子に合うようなデザインを調べあげて、作ったのを覚えている。