強引部長の独占ジェラシー
「これがなかなか気に入りましてね、今回川島さんを作り手として、インタビューさせて頂き、それを記事に載せたいと思っているんです」
「ええ!」
ビックリするようなことに、一際大きな声を出してしまう。ぽかんと開いた口が塞がらず、思わず手で口を覆った。
「うち、クリエイターの紹介記事も雑誌にしてるんですよ」
「もちろん知ってます!でも私が、ですか……?」
まさか自分がそんな立場になるなんて考えもしなかった。
ドキドキと胸が鳴る。
「はい、川島さんにお願いしたいです。なかなかね、依頼してここまでのクオリティーで持ってくる人はいないんですよ。
とりあえず完成系を提出すればいいだろうと考えてる人も少なくないです。でもその中でも川島さんは色んな資料を読み込んで、細部までこだわって作って下さったことが見て取れました。
だからぜひお話を聞いてみたくて……良かったら引き受けてくれないでしょうか?」
私が部長の方を見ると、良かったなと優しく笑った。
部長の言葉に心がじんわりと温かくなり、同時に込み上げてくるものを必死で抑えながら言う。
「はい、私でよければぜひ」
「では、よろしくお願いします」
私は神田さんと握手を交わすと、さっそく記事にするインタビューが始まった。
普段どんなところにこだわりを持って仕事を行っているのか、自分のモットーなど照れてしまうような質問もあったけど、私はしっかりと答えた。