強引部長の独占ジェラシー
「もう笑わないで下さいよ!」
「悪い。お前の反応が面白くてな」
ふわり、と張り詰めていた空気が緩和してさっきの雰囲気とは一転、この場所が居心地の良いものに変わる。
「そりゃあ部長はおモテになるから寄ってくる女性は多いでしょうけど」
「別にそんなこともないぞ?」
あんなに周りに騒がれているのに、よく言う。
ぱちりと目が合うだけでもドキドキしてしまう、そんな部長に惹かれる人は多いのに。
「お待たせしました」
すると、ちょうど話の途切れたタイミングで料理が運ばれてきた。
バランスの取れた一汁三菜。彩り豊かで食欲をそそる。私の目の前に並べられたのは魚がメインの料理だった。
「うわぁ……美味しそう」
夜は気づけばいつも、1品料理で済ませていた私。どうせ作っても食べてくれる人がいるわけでもないし、作るだけマシだよね?なんて言い訳してたからこんなにバランスの取れた食事をするのは久しぶりだった。
「いただきます」
私は部長に合わせて、丁寧に手をあわせると箸を持ちさっそく料理に手をつけた。魚がメインの御膳は、大ぶりのホッケがのっていて、柔らかく脂のノリ加減も最高だった。
食が進む。今まで簡単に済ませていたのが勿体無いとさえ思った。
「美味しいですね」