強引部長の独占ジェラシー
「だろ?俺の行きつけだからな」
ふわり、と笑って誇らしげな顔をする部長が少し幼く見える。こんな表情もするんだって思ったら、僅かに優越感が沸いて来た。
他の人は知らない面をもっと知りたい。知れたらいいのに。
そう思っても言えるわけもなく、私は黙々と食べていた。すると、部長は箸を止め少し口角を上げながら聞いて来た。
「どうだ。川島、昼に言ったメリット。いいものは見つかったか?」
「えっ」
『川島、俺がお前に欠点を教えてどうなる?俺にはどんなメリットがある?』
今日の昼に言っていたメリット……。
「い、いえ……私がつくづく甘かったと反省しております」
箸を置き、しゅんっと肩をすくめたら部長は笑う。
「はは、急にしおらしくなったな」
「10年くらい考えたら見つかるかもしれないです」
「そんなに待ってられないな。まぁ、今日はいい機会だからお前の知りたいと思ってることを教えてやる」
「えっ、教えてくれるんですか?」
「ああ。あんな所見られているのだから気になるのも仕方ない。
それに勝手に変な想像されても適わんからな」
まさかの言葉に驚きつつも、部長のことが聞けるのだと分かり私は背筋をピンっと伸ばした。
「食べながら聞けよ。少し……恥ずかしい」
「あ、はい。分かりました」
部長は一口サイズの豆腐が浸された味噌汁を口元に運ぶと、ほっと息をつく。その間も私は部長に視線を向けていた。