強引部長の独占ジェラシー
「もっと警戒心を持て。男はみんなケダモノだぞ」
部長変なことを言うから私は思わず吹き出してしまった。
「ケダモノって、今時そんなの言わないですよ」
「そうか?」
部長らしくない言葉で一気に空気が柔らかくなると、部長はイスに座り直し、また何事もなく話を始めた。私もうるさく鳴る心臓を隠しつつ、話しに集中する。
すると、話し始めて15分くらい経ったところで違和感を感じた。
「~っていうことがありまして」
「……ああ。」
「こういう時どうしたらいいのかなって」
「……ああ」
最初こそ気のせいかと思ったが、少し部長の反応がだんだんと鈍くなっている気がする。
心配になって顔を覗き込むと、案の定、部長の顔は赤く染まっていた。
わ……初めてみた。
こんなに赤い部長の顔。
「大丈夫ですか?部長」
さすがに心配なって声をかけるけど帰ってくる返事は「平気だ」という言葉だけ。
全然平気そうには見えないんですけど……。
そしてしまいには顔を机に伏せてしまった。
「ぶ、部長」
慌ててマスターに水を持って来てもらうと、部長に声をかける。
「部長、とりあえずお水飲んで下さい」