強引部長の独占ジェラシー
名前が元に戻っていることを少し残念に思いながらも、部長にお礼を言うと部長は眠そうな声で言った。
「ははっ、今日のはお前が気を遣ったんだろう。お前の、そういう人がいいところ……好きだぞ」
寝言のようにむにゃむにゃとそんなことを言うと、部長はぱたりとベッドに身体を預けた。
……最後にいいこと聞けたなぁ。
私の好きと、部長の好きは当然違うけれど、この優しい笑顔が見れただけで十分だ。
「部長、私はこれで帰ります。ちゃんとお水飲んで下さいね」
ほっ、としながらカバンを持ち直し玄関に向かおうとした瞬間。
「行くなよ」
どこにそんな力が残っていたのか、私は勢よく部長に引き寄せられた。
「わ……ちょ、部長……!」
バックは手を引かれた勢いで床に落ち、私は部長のいるベットに倒れ込む。
ばふん、と音を立てた場所は柔らかいものの、部長の匂いがしてアルコールが回ったかのようにクラクラした。
「部長……っ、あの離して下さい……!」
身をよじって、部長から離れようとするけれど部長は後ろからぎゅっと私を包み込んで離さない。
もう……部長がこんなに酒癖が悪いなんて知らなかったよ……。
自分のせいとは言えども、さっきから何度もバクバクさせられる心臓はもうとっくに限界を迎えている。
「暴れるな」
「ん……っ」