守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「……山瀬さんって……土日休みでしたよね?」

「は、はい! あ、でも……ミサキさんは……」


シフト制の私は毎回土日が休みな訳ではない。
だけど……。


「……今週の日曜日……休みなんですけど……」

「え!? じゃ、じゃあ!!」

「山瀬さんが良かったら……一緒に行きましょう!」


ニッと口角を上げれば山瀬さんは俯いて黙り込んでしまう。
次第に小刻みに震え出す体に目を見開いて慌てて声を掛ける。


「ど、どうしたんですか!?」

「や……」

「……や?」

「やったぁ!!」


急に顔を上げて叫びだす山瀬さんはカウンター越しに私の手を握った。


「ありがとうございます!!」

「や、山瀬さん! 声!!」

「え? ……あっ」


私たちに突き刺さる視線に漸く気が付いたのか、山瀬さんは苦笑いをしながら頭を下げていた。
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