守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「……じゃあ映画は別の日にしませんか?」

「え?」

「まだ始まったばかりだし……今度一緒に行きましょう!」

「で、でも今日は……」

「行きましょう!」


戸惑う私をよそに山瀬さんは私の手を引っ張った。
急な事だったが驚く暇もなく走る形になってしまう。


「ちょっ……山瀬さん!?」


話し掛けても山瀬さんは止まる事は無かった。

繋がれた手から感じる温もりが。

いやに熱くて。

でも離したくは無かった。


「……」


握られた手に力を籠めれば山瀬さんは驚いた様に視線を向けた。
でもすぐに口元を緩めて同じ様に力を加えた。
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