守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「お~! 2人とも起きたか」
「おはようございます」
「お、おはようございます」
「ああ、おはよう」
軽い挨拶を交わして、大将は私たちを見て笑顔を浮かべた。
「もうすぐ朝飯が出来るからな~待ってろよ~」
上機嫌な大将に反して私の眉間には皺が寄ってくる。
大将が料理を作っていている時に上機嫌になる。
それはとてつもない物が出来た証拠だ。
勿論、悪い意味で。
「あ~……お気の毒に……」
チラリと山瀬さんを見つめたがすぐに視線を逸らした。
これから彼の身に怒る災難が可哀想で見ていられない。
「ミサキさん? あの……このニオイは……」
「さ! 出来たぞ~!!」
山瀬さんの声を遮る様に大将の声が被さった。
逃げ出したいほど上機嫌な声。
でも逃げる事が出来ないのが現実だ。
お盆を持った大将がこっちへと近付いてくる。
その姿が私には悪魔にしか見えなかった。
「おはようございます」
「お、おはようございます」
「ああ、おはよう」
軽い挨拶を交わして、大将は私たちを見て笑顔を浮かべた。
「もうすぐ朝飯が出来るからな~待ってろよ~」
上機嫌な大将に反して私の眉間には皺が寄ってくる。
大将が料理を作っていている時に上機嫌になる。
それはとてつもない物が出来た証拠だ。
勿論、悪い意味で。
「あ~……お気の毒に……」
チラリと山瀬さんを見つめたがすぐに視線を逸らした。
これから彼の身に怒る災難が可哀想で見ていられない。
「ミサキさん? あの……このニオイは……」
「さ! 出来たぞ~!!」
山瀬さんの声を遮る様に大将の声が被さった。
逃げ出したいほど上機嫌な声。
でも逃げる事が出来ないのが現実だ。
お盆を持った大将がこっちへと近付いてくる。
その姿が私には悪魔にしか見えなかった。